2009-03-15
2009/03/15 當山日出夫
『接客セブンティーズ』(清水義範)を読んでいて、おもわずわらってしまった。まだ、読んでいない人には気の毒だが、このシリーズ、第1巻から順番に読むべきだ、と思う。なにせ、著者本人が、編集しているのだから。
タイトルの文言「スマッシュの瞬間、ラケットは回転する」は、ちくま文庫版のパスティーシュ100の二の巻、『インパクトの瞬間』とつながる。
で、これが分かるために、ある時期の日本TVのCMを知らないといけない。知っていないことは、笑いようがない。このパスティーシュ100は、このような多重構造の仕掛けがある。
野暮なことを言えば、清水義範の作品が後世に残ったとして、そのときは、まさに『注釈物語』を書かねばならんのだろうなあ・・・日本文学研究者は。
當山日出夫(とうやまひでお)
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