2009-03-25
2009/03/25 當山日出夫
いま、『内村鑑三全集』を、ながめている。明日のセミナーの準備。表記の関係で気になるのは、はやりなんと言っても、圏点の多さ、多様性、である。
見方によっては、テキストのマークアップ(強調)というふうに理解できなくもない。ある意味で、戦後の通常の活字の文章の方が、特殊(?)なのかもしれない、と思えるほど。
ところが、あまりに種類が多いと、○、●、◎、と「まる」だけでも3種類も使われると、その使い分けの意図がわからなくなる。なんとなく、違ったことを強調して言いたいのだなとは、分かるのだが。
いろんなブログなど見ていても、やたらと、文字の色を変えたり、Bにしたりとか、多く目にする。私は、基本的に、プレーンなテキストで書く主義でいる。しかしながら、古い時代の(近世以前)の写本など、明治期以降の活版の書物、現代のHTML文書、あるいは、デコメ……とにかく、文章に、文字だけでは表現できない何かを加えたい、という欲求があるように思える。さらにその延長には、手書きの場合、きれいに字を書こう、という意識もある。
『内村鑑三全集』、将来、本文について、ルビと圏点をふくめてマークアップする(XML)となると、どうすればいいのか。考えなけばならないと思いながら、春休みも、もう終わりに近づいている。
當山日出夫(とうやまひでお)
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