心的障碍:「ことば」が社会をかえる
2009-06-11


2009/06/11 當山日出夫

「ことば」が社会をかえる、と言って、かつての「八紘一宇」など連想しようというわけではない。ある「ことば」が定着するということは、その概念が社会で共有されるということ。

以前、国立国語研究所の仕事である、難しいカタカナ用語をわかりやすく、ということがあった。今は、確か、病院のことばに取り組んでいるはず。ただ、独立行政法人からの移管の問題で、どうなるか、わからないが。

このとき、二つの考え方がある。

・「ことば」は、所詮、かりのものである。実質的にどうであるかが重要。単なる言葉の言い換えで終わることは無意味である。

一方で、

・「ことば」が定着することによって、その「ことば」のあらわす概念が社会に共有される。たとえば、「バリアフリー」など。カタカナ語はいやだ、という発想もあり得る。しかし、「バリアフリー」という「ことば」で、そのことの意味に、多くのひとが気づく。このことの意義もある。(ここで、「バリアフリー」を出したのは、この「ことば」を事例にした、投稿の意見が、新聞に掲載されたのを記憶しているので。)

「心的障碍」という「ことば」が、社会に定着するかどうか。まずは、自らがつかうことから始めるべきである。(だが、「心的障碍」の人が増えることがあってはならないのであるが。)

「心的障碍」については、
tokujirouの日記
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當山日出夫(とうやまひでお)
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