今泉棚
2009-11-01


2009-11-01 當山日出夫

その当時、意識していたわけではない。ただ、池袋の西部ブックセンターに行くと、独特のコーナーがある……というぐらいの感じだった。それが、いまでは、書店・出版史にのこる伝説の「今泉棚」であるということを知ったのは、いつのころになってからであろうか。

おそらく、書店というものの、知の情報発信力が衰えてからのことではないか、こんなふうに気取って言ってみることもできよう。

たしかに大型の書店は増えた。しかし、その書店の中に入って、ざっと見渡して瞬間的に、この書店は本を知っていると感じさせる本屋さんが無くなってきた、ということは確かだろう。

神保町の専門の古書店もそうであるが、本を知っている書店の本の品揃えというのは、最良の教師でもある。

私のわかる範囲でいえば、人文学書の新刊で、センスのいい品揃え、という書店は少ない。たまに東京に行って、いろいろ見てみたい気もするが、財布の方がもたない。

さて、今度、東京に行ったとき、丸善に行って、松丸本舗を見てくるかどうか(それよりも、その時間があるかどうかが問題であるが、東京駅から近いからどうにかなるだろう。)

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當山日出夫(とうやまひでお)

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