2010-02-01
2010-02-01 當山日出夫
『ARG』の第412号を読んですこしだけ。今回の号の中心はなんといっても、
連載企画:国立国会図書館若手連続インタビュー(1)
であろう。ざっと読んでだけれども、やはりキーワードになるのは「知のインフラ」だろう。これをどのような意味でつかうのか、人によってことなるにちがいない。ここで、注目すべきは次のことばかなと思う。
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インフラたろうとするいい意味での謙虚さがないように思います。
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これは、特に今の国会図書館のあり方を批判したというよりも、非常にひろい意味で、図書館がいまの我々に何をもたらしてくれているかを考えるうえで、非常に刺激的なことばだと私はうけとめる。
そして、それを実践していくうえで、長尾館長の発言などについて、
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館内にもっと討論をする土壌が欲しいです。館長の自説についての討論ももちろんですが、職員が語ることをあまりにもしないという状況では、次世代も育たないのでは、と思います。
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とある。図書館自体が、図書館について議論する「場」でなければならない。それは、同時に、外の人とのコミュニケーションのなかにある。だが、出しゃばりすぎでもいけない。基本となるべき図書館のサービスとは何かをふまえたものであり、実践をともなわないと……というあたりだろうか。
図書館の利用者の立場として述べるならば、図書館で、図書館の人がいったい何を考えいるのか、それが、もっと表に出てきてもいいように思う。それが、理念のとしての表明にとどまるかもしれないし、また、現実的な予算の問題もあるかもしれない。だが、このように利用してほしいというメッセージは、もっと強く発信していいのではないだろうか。
図書館の「公共性」ということと、「個性」ということを、ふと思うような次第である。
あまり時間がないので、雑ぱくな感想でもうしわけないけど。
當山日出夫(とうやまひでお)
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