『からくりインターネット』その2
2010-04-06


2010-04-06 當山日出夫

『からくりインターネット』から、気になった箇所を少し引用してみよう。

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検索結果とは、そもそもユーザーからのリクエストを受けてはじめて姿を現したものだという点です。検索はユーザーが知りたいものを探すツールですから、人々の関心を浮かび上がらせ、同時に関心のないものは水面下へ沈めるの役目です。(p.54)

実は現在のところ、多くのコンピュータにとって文章を「読む」とは、出現回数と単語の統計情報のリストを作成することに他なりません。(p.75)

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このような指摘をうけたあとで、ネット上での、自分自身(利用者)の情報がいかにあるべきかへと議論はつづく。単なる技術論でもなし、文化論でもない、新しいインターネット論として、この本はとても面白い。

『ARG』の感想は、後でまた。

當山日出夫(とうやまひでお)
[読書]

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