『ARG』428号の感想
2010-06-03


2010-06-03 當山日出夫

一週間おくれてしまっているが、周回遅れで、『ARG』428号の感想をすこし。

読んでためになる、おもしろいのは、

第2回マイニング探検会(マイタン)の参加報告記

書いているのは、三津石智巳さん(ARGインターン)。まず、USTREAMの中継録画、それから、togetterのまとめの紹介がある。これは、とても親切。

ついで、
・つぶやけ! CiNi
の紹介。これは、WEBブラウザの拡張機能として、CiNiiで検索した結果を、すぐに、Twitterでつぶやけるというもの。情報の共有、あるいは、自分自身での、検索のメモ、備忘録として、有効に利用できるのではないだろうか。

それから、第2回マイタンの概要。これも、非常に適切にまとめられていると思う。なによりも、この日は、事前にパワーポイントのスライドが公開されていたのがうれしい。私自身も、中継を見ていたのだが、事前にスライド全体にざっと目をとおしておくと、だいたいどんな話しなのか、とてもよくわかる。

このような方式、他の学会などでもマネしていいのではないだろうか。事前に論文(予稿集)というのがある。であるならば、事前に、パワーポイントのスライドを見られるようにというのもいい。

ただし、私の考えとしては、発表のレジュメ、予稿、その代わりに、パワーポイントのスライドをプリントアウトして配布というのは、あまり、好きではない。パワーポイントは、あくまでも「見る」だけのもの。説明は、きちんとした文章にしてと、思う。(このあたり、人それぞれに考え方の違いはあるだろうが。)

マイタンの概要を述べた後で、【参考】として、当日、紹介された、形態素解析ソフトや検索ソフトなどについて、そのURLが一覧としてかかげてあるのは、非常に役にたつ。

発表のパワーポイントのスライドと並行して利用すれば、これだけで、たぶん、大学の授業の数回に匹敵する内容となるだろう。

ともあれ、マイタンの第2回の内容もさることながら、その内容を、このようにまとめて報告してくれる『ARG』、それに、それを書けるだけのスタッフ(インターン)、これも評価されるべきだろう。

『ARG』428号は、おすすめである。

當山日出夫(とうやまひでお)
[ARG]

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