だが、これを本に書いていいかどうかは、また別問題だし、さらに、問題は、初等・中等教育のレベルからあることである。ただ、最近の大学生はダメである、といっただけではすまない。
では、大学でどうすべきか、各大学でそれぞれの事情に応じてではあろうが、各種の取り組みが始まっている段階である。まず、そちらの取り組みとして、今の大学として何をなすべきかを考えるべきではないのか。それが、すくなくとも、現職の専任の大学教員たるもののつとめだろう。
具体的に、大学教育においてどのようにとりくんでいくべきか提言できないようなら、こんなことをいうべきではないと思う。
以上、内田樹、白井聡から、気になる発言をとりあげてみた。たしかに、気楽な対談集としてよめば、特に問題ないのかもしれない。だが、内田樹など、近年では、その影響力が増している。そのなかで、みずから、どのような立場で、何をいっているのか、もうすこし、反省する時間をもつべきではないのではないか。
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