『西郷どん』あれこれ「篤姫はどこへ」
2018-03-13


2018-03-13 當山日出夫(とうやまひでお)

『西郷どん』2018年3月11日、第10回「篤姫はどこへ」
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前回は、
やまもも書斎記 2018年3月6日
『西郷どん』あれこれ「江戸のヒー様」
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この回は、まずは、篤姫をめぐる一連の動きだろう。興味深かったのは、篤姫の教育係として出てきた幾島。(確か、以前の大河ドラマ『篤姫』でも登場していたと憶えている。今回は、南野陽子であった。)

篤姫は、徹底的に、薩摩ことばを矯正させられることになる。将軍のもとにとつぐには、薩摩ことばのままではふさわしくない、ということである。このあたりは、『マイ・フェア・レディ』を思わせる。

幾島は、「もす」が気になるらしい。また、部屋の壁に、薩摩ことば矯正のための張り紙がしてあったのが、面白かった。

「役割語」的に考えるならば……むしろ逆に、薩摩ことばをどこかにふくんでいる篤姫の方が、ドラマとしての篤姫らしいということになるのかもしれない。だが、これから、篤姫は、江戸城の大奥に入って、大奥ことば(とでもいうべきであろうか)を話すようになるのだろう。

その幾島のことばであったが、上級武家の女性ことばに、すこし、京都ことばがはいっている感じであった。

それから、橋本左内。西郷に、島津斉彬の幕政改革の計画のうちを語る。だが、西郷には、それが理解できない。まだ、薩摩から出てきたばかりで、お庭方になっただけの西郷には、その当時の、日本の情勢、世界の情勢が、わかっていない。

これが、その後、明治維新を推進する立場になる。倒幕軍をひきいて、江戸にむかうということになる。このような今後の一連の動きのなかで、どのようにして、西郷が、その世界観、歴史観を形成していくことになるのか、これが、これからのこのドラマの見どころということになるのだろう。

これから西郷が、斉彬の薫陶を受けて成長していく、教養小説、いや、教養ドラマ、ということになるのだろうか。また、島津斉彬のお庭方、あるいは、篤姫付用人という視点から、幕末の時代をどのように描くか、これからの楽しみとして見ることにしよう。

追記 2018-03-20
この続きは、
やまもも書斎記 2018年3月20日
『西郷どん』あれこれ「斉彬暗殺」
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[テレビ]

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