2020-05-31 當山日出夫(とうやまひでお)
『エール』第9週「東京恋物語」
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前回は、
やまもも書斎記 2020年5月24日
『エール』あれこれ「紺碧の空」
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この週で印象にのこっているのは、次の二点だろうか。
第一には、裕一のレコード。
ようやくのことで、裕一は、「福島行進曲」を作曲して、レコードになった。作詞は、鉄男である。先週は「紺碧の空」であったが、これは応援歌であって、レコードということではなかった。それが、ようやくレコードの作曲が世に出ることになった。
第二には、音の頑張りと歌。
「椿姫」のヴィオレッタの役を勝ち取ろうと、音は勉強のためということで、カフェーにつとめて出る。結果的には、ここで出会った、希穂子という女性と、鉄男との悲恋が、音の心象につよくのこったようだ。それが、最終選考のときの歌に表現されることになった。
この最終選考のときの、歌っている音の表情が良かった。それと重なって描かれていた、希穂子と鉄男の恋が、こころに響くものがあった。
以上の二点、裕一のレコードと、音の「椿姫」が、小山一家にとってのおおきな出来事ということになる。
その一方で、傍系の話しとして出てきた、希穂子と鉄男との関係が切なく悲しいものであった。いずれ、鉄男は作詞家ということになるのだろうと思うのだが、その人生にはいろいろな陰影があるようだ。
ところで、この『エール』も、COVID-19の影響で、6月27日で一端中止となるようである。ともあれ、これから東京での裕一の作曲家人生、それから音の声楽の道のりを描いていくことになると思う。次週を楽しみに見ることにしよう。
2020年5月30日記
追記 2020-06-07
この続きは、
やまもも書斎記 2020年6月7日
『エール』あれこれ「響きあう夢」
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