『読まずにいられぬ名短篇』北村薫・宮部みゆき(編)
2021-02-13


2021-02-13 當山日出夫(とうやまひでお)

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北村薫・宮部みゆき(編).『読まずにいられぬ名短篇』(ちくま文庫).筑摩書房.2014
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続きである。
やまもも書斎記 2021年2月12日
『名短篇ほりだしもの』北村薫・宮部みゆき(編)
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収録してあるのは、次の作家。

幸田文
江國香織
山本周五郎
ジャック・ロンドン
尾崎士郎
クレイグ・ライス
エリザベス・テイラー
ヘンリィ・スレッサー
中島敦
小池真理子
吉田直哉
松本清張
倉本聰

この本を読んでも、はじめてという作家がある。それだけ多様な選択になっているということなのだろう。その一方で、山本周五郎とか松本清張とかもはいっている。さらには倉本聰の脚本もある。

倉本聰の脚本作品を読むのは、これがはじめてになる。若いとき、テレビを持たない生活をしていたせいもあるのだが、あまり倉本聰の脚本ということを意識してドラマを見たという経験がない。その脚本を読んでみて……これ、松本清張の作品を時代劇にアレンジしたものなのだが……読み物としての脚本の面白さ、ということに気づいたところもある。

中島敦の南洋小説は、読むのが久しぶりである。その「全集」は持っているのだが、しまいこんだままである。中島敦についても、きちんと読みかえしてみたくなっている。

このアンソロジーのシリーズもここまで続けて読んでくると……だいたい一日に一冊で読むことができている……なるほど、編者(北村薫)は、楽しんでこのシリーズを作っているなということが実感されてくる。そして、その該博な読書には、あらためて感心したりもする。

2021年2月9日記

追記 2021-02-15
この続きは、
やまもも書斎記 2021年2月15日
『教えたくなる名短篇」北村薫・宮部みゆき(編)
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[文学]

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