2021-03-07 當山日出夫(とうやまひでお)
『おちょやん』第13週「一人やあれへん」
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前回は、
やまもも書斎記 2021年2月28日
『おちょやん』あれこれ「たった一人の弟なんや」
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この週のメインは一平とその家族であった。
第一に、一平の天海襲名のこと。
鶴亀の会社の意向として、一平は、父の天海の名跡をつぐことになる。しかし、一平は素直にうけいれようとしない。その父に対する、子どもとしての、また役者としての、屈折した思いがあるせいである。
第二に、一平の母のこと。
一平の母が生きて京都にいるらしい。一平と千代は京都に向かう。カフェーキネマの助けを借りてどうにか探し出すことができたが、久々の母と子の対面ということにはならなかった。母は、母なりに、複雑な事情があって、一平たちのもとを去ったようだ。だが、一平のことを忘れたわけではなかった。
第三に、襲名興行と千代のこと。
天海襲名の口上のなかで、一平は、千代と結婚すると語る。この週のはじまりと終わり……このふたりは、相互に言うことになっていた……「一人やない、うちがおる」と。
以上の三つぐらいの内容をつめこんだ、中身の濃い一週間であったと思う。
ところで、一平の母が女将をやっている旅館、どうもただの旅館ではないようだ。まあ、昭和戦前の話しであるし、いろんな旅館があったのだろうとは思うが。
次週、チャップリンの来日をめぐって話しは展開するようだ。楽しみに見ることにしよう。
2021年3月6日記
追記 2021-03-14
この続きは、
やまもも書斎記 2021年3月14日
『おちょやん』あれこれ「兄弟喧嘩」
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