『警視庁草紙』山田風太郎
2021-04-01


そして、『警視庁草紙』は、明らかに「歴史」を意識している。近代日本の歴史の行き着く先のひとつの結果が、昭和二〇年の敗戦ということになるが、そこを「不戦日記」の作者の目で、近代の歴史をふりかえっている。

COVID-19のこともあって、基本的に居職の生活である。本を読むことにしている。今、小川洋子の作品をみつくろいながら読んでいるところである。それから、ブッカー賞の受賞作品で翻訳のあるものについては、読んでみようとか思っている。その合間に、山田風太郎の明治伝奇小説を、読みなおしてみたい。再読、再々読、再々々読……の作品が多いが、ここは楽しみの読書である。読み返すたびに、新たな発見があるのも、また、読書の楽しみである。

2021年3月29日記

追記 2021-04-08
この続きは、
やまもも書斎記 2021年4月8日
『幻燈辻馬車』山田風太郎
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