プロジェクトX「国産コンピューター」
2021-05-15


2021-05-15 當山日出夫(とうやまひでお)

NHK プロジェクトX 国産コンピューター ゼロからの大逆転

続きである。
やまもも書斎記 2021年5月8日
プロジェクトX「ホテルニュージャパン伝説の消防士たち」
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この回は、コンピュータ、それも大型計算機の開発の話し。

番組自体は、二〇〇二年の放送。すでに一般社会にPCが普及し、インターネットが広く使われるようになった時代である。そのときに、一昔前のこと、大型計算機の開発の物語であった。

番組の作りかがうまいということもあるが、弱小メーカーであった富士通が、世界の巨人IBMを相手にして、少なくとも、ハードウエアの点では、互角の勝負をしたというストーリー。そして、その開発の影にあった、伝説とでもいうべき技術者の生き方。

私の学生のころ、大学の講義で、コンピュータを習ったことはない。科目としてはあって、履修も可能ではあった。ただ、それは、三田で開講の講義としては、COBOL、あるいは、FORTRANであった。入力は、パンチカードの時代。生協のお店で、パンチカードを売っていたのを記憶している。

私が、コンピュータを使い始めたのは、その後、PCの時代になってから。個人で使えるものになってからである。

それはともかく、日本のコンピュータ開発の歴史の一コマを実に鮮やかに描いていた番組だと思う。まさに日本のコンピュータ開発秘話といっていいのだろう。

ただ、番組であつかっていなかったのは、ソフトウエアの話し。IBMが360を出して、コンピュータは、ソフトウエアをつかう道具になったといってもいい。そして、ソフトウエアの互換性を繞って、その後、熾烈な戦いがあったかと記憶する。その時々のニュースで見たのを覚えている。

今や、コンピュータが日常生活の隅々にまではいりこんでいる。これも見てみるならば、CPU、また、基本のOSは、アメリカ製。そして、製品の多くは、中国などの製造が多くなっている。日本のメーカーも頑張ってはいるのだろうが、どうも旗色はよくないようだ。(少なくとも、日常生活で使っている製品の目に見える部分では、そのように感じることが多い。)

今の日本のコンピュータのメーカや技術者にとって、この番組は、どのような思いで見ることになるのだろうかと思う。

2021年5月14日記

追記 2021-05-22
この続きは、
やまもも書斎記 2021年5月22日
プロジェクトX「厳冬 黒四ダムに挑む」
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[テレビ]

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