2022年1月16日 當山日出夫(とうやまひでお)
『カムカムエヴリバディ』第11週
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前回は、
やまもも書斎記 2022年1月9日
『カムカムエヴリバディ』あれこれ「第10週」
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この週は、トランペットのコンテストとるい、そしてジョーのことが軸になって展開していた。最後の試着室のシーンが印象的であった。
第一に、るいである。
るいは、On the Sunny Side of the Street にいい思い出を持っていない。いや、忘れようとしている。だが、ジョーは、それをコンテストで演奏するという。そのジョーに、るいは衣装を選ぶことになる。そして、その結果、ジョーとの気持ちを確かめることになった。
第二に、ジョーである。
ジョーにとっても、この曲は特別な曲である。かつて、安子がロバートと進駐軍のクラブで聞いたとき。そのとき、喫茶点のマスターが飛び入りで歌を歌ったのだった。そこに紛れ込んでいた浮浪児の少年が、今のジョーということなのだろう。(まだ、そうはっきりと語られているわけではないのだが。)
ジョーにとっては、トラペットは特別である。コンテストに出たい気持ちと出たくない気持ちが錯綜する。が、出て優勝することになれば、それをきっかけにして、るいも一緒に東京にともなう決意をすることになる。
以上の二点、るいにとっても、ジョーにとっても、トランペットと、On the Sunny Side of the Street は、特別、すごく特別な意味があることになる。
それから、印象的だったのが、ドライブのシーン。四人で海に出かける。(どこと明示はなかったのだが、大阪から出かけるとするならば、瀬戸内海方面かなとは思うが。)このドライブを契機にして、るいとジョーは、お互いをそれと意識することになったようだ。
また、るいのことばが、このドライブのときあたりを境にして、変わってきている。岡山方言から、大阪方言に変化している。大阪のクリーニング店に住み込みで働いて、一年以上になるだろうか。そろそろ、大阪のことばが身についてきてもいいころである。
次週は、いよいよトランペットのコンテストになるようだ。楽しみにみることにしよう。
2022年1月15日記
追記 2022年1月23日
この続きは、
やまもも書斎記 2022年1月23日
『カムカムエヴリバディ』あれこれ「第12週」
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