『鎌倉殿の13人』あれこれ「矢のゆくえ」
2022-02-01


2022年2月1日 當山日出夫(とうやまひでお)

『鎌倉殿の13人』第4回「矢のゆくえ」
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前回は、
やまもも書斎記 2022年1月25日
『鎌倉殿の13人』あれこれ「挙兵は慎重に」
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いよいよ頼朝の挙兵である。

これから源平の争乱の時代を迎えることになるのだが、このドラマの脚本はコミカルである。

思ったこととしては、次の二点ぐらいを書いておきたい。

第一に、八重。

さて、八重は味方と思っていいのだろうか。確かに結果的には、北条や頼朝の手助けをしてくれるのだが、その本心はどうなのだろう。このあたり、はたして敵か味方が、その中間のあたりで、八重の気持ちは、揺れうごいているのかもしれない。ここしばらくは、八重の動向が、ドラマのなりゆきに大きく影響しそうである。

第二に、頼朝。

源氏の総大将ということであるが、本気なのか……まあ、一種の策士なのであろうかというイメージである。ただ、源氏のことだけを思っているわけでもなさそうだが、しかし、平家に対する敵意は強いようだ。それから、後白河法皇には、頭があがらない。ドラマだから、後白河法皇の生き霊が登場してもおかしくはないのだが、史実として頼朝と朝廷との関係はどうだったのだろうか。

以上の二つぐらいのことを思ってみる。

それにしても、後白河法皇など、院や朝廷のことは、このドラマではどのように出てくることになるのだろうか。ただ、平家の横暴の犠牲者ということなのだろうか。このあたりは、歴史考証と関係してくることになる。武家の政権とは別に、王権、王家ということを考えてみるのが、近年の歴史学の流れだろうとは思って見ている。

次回、挙兵のその後のことになる。(歴史の結果ということでは分かっていることなのだが)。どうなるか、楽しみに見ることにしよう。

2022年1月31日記

追記 2022年2月8日
この続きは、
やまもも書斎記 2022年2月8日
『鎌倉殿の13人』あれこれ「兄との約束」
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[テレビ]

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