ドキュメント72時間「大阪 昭和から続くアパートで」
2023-01-16


2023年1月16日 當山日出夫

ドキュメント72時間 大阪 昭和から続くアパートで

録画しておいて翌日にゆっくりと見た。

堅苦しい杓子定規な感想になるが、まず、公共の福祉とは何であろうかということを考えてしまう。このアパートに住んでいるような人びとは、言うなれば人生の敗残者である。底辺に暮らす人びとも言える。生活保護、年金暮らしの、このような人びとの生活について、行政はどう対応しているのだろうか。特に犯罪を犯すということがなければ、これはこれでいいということなのであろうか。アルコール依存症は犯罪ではないといえば、それまでである。

だが、その一方で、感じるところとしては、人間の情というものである。どのような境遇にあっても、いや恵まれない境遇だからこそ、人間は助け合い支え合いして生きていくのである。その人情、ヒューマニズムを見ることもできよう。

三〇分の番組からは、いろいろと思うところがある。あるいは、この放送は、今年のベストテンに入るかもしれないと思う。確かに番組としては魅力的に作ってある。そして、そこから何を感じ取るかは、見る人の感性と判断に委ねられる。

個人的な思いとしては、ここはやはり公的な福祉の手が入るべき場所の一つであると思わざるをえない。

2023年1月14日記
[テレビ]

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