「シリーズ原発事故2024 (2)最難関 取り出せるか“燃料デブリ”」
2024-03-20


2024年3月20日 當山日出夫

サイエンスZERO シリーズ原発事故2024 (2)最難関 取り出せるか“燃料デブリ”

八八〇トンあると推定される燃料デブリをどうやって取り出すのか、また、取り出したあと、どうやって保管するのか、まったく希望が無いわけではないが、しかし、課題は数多くある。

地下水による汚染水の発生がないのなら、なんとかして原子炉全体をまるごと囲んでしまって密閉するということが考えられるかと思うのだが、現実的にはどうなのだろうかと思ってしまう。

ロボットアームの開発など、基礎的な技術開発が進んでいることは分かる。だからといって、将来的に安心できたということではない。

ただ、興味深かったのは、燃料デブリが試験的に取り出しが出来ないのなら、実験室で作ってみるということ。これは、確かにそのとおりである。そこでの知見をもとに、その後の対応を考えることになる。科学、技術については、これも一つのアプローチであると感じる。

また、何をもってして「廃炉」とするか、ということの定義が定まっていない。このことの問題は大きい。今後、大きな課題となるにちがいない。これからの日本社会のあり方を総合的に考える視点からの、慎重な議論ということになるのだろう。

2024年3月19日記
[テレビ]

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