2025年5月28日 當山日出夫
ザ・バックヤード 京都鉄道博物館
録画してあったのをようやく見た。
私が昔から知っていることばいうと、ここは、うめこ、である。梅小路機関区の略称である。
蒸気機関車は、私が、高校生ぐらいのときまで実際に走っていた。京都近辺でも山陰線は、ながくSLであった。なんども乗っているので、はっきりいってあまりいい思い出はない。夏場、暑いのに、トンネルに入るたびに窓を閉めて我慢しなければならないのが、苦痛であった。山陰線に乗るとき、SLではなく、ディーゼル機関車だったりすると、ほっとしたというのが、体験的な記憶である。だから、蒸気機関車といわれて、郷愁を感じるということは、実はあまりない。
京都鉄道博物館として現在の形になる前に、子どもが小さかったころに、連れて行ったことは憶えている。
実際に蒸気機関車を動く状態で保存するというのは、とても大変なことだろうと思う。定期的なメンテナンスは欠かせないとして、部品はいずれ劣化するはずなのだが、そういう場合はどうするのだろうか。新しく作るとしても、たぶんそれを作る技術が継承されていないかもしれない。
昔の国鉄時代の営業にかんする史料が残されていることは、貴重である。昭和20年8月の広島支店の記録が、それまでの活版から、ガリ版に変わっていることは、象徴的である。こういうものはしかるべく残しておいてもらいたい。
昔、ここに行ったとき、御料車が展示してあったかと記憶するのだが、出てきていなかった。そのとき、連れて行った子どもが、これにはまったく興味を示さなかったので、そのことが印象に残って憶えている。まあ、御料車など、普通の子どもがみても面白いと思うものではないことは確かであるが。
2025年5月27日記
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