「公表したものは共有財産」について (4)公共性とは何か
2009-10-16


2009-10-16 當山日出夫

この話題、Twitterでちょっと書いてみて、意外と重要と思うので、ここにも書きとめておく。

一般に、ビジネス利用と、公共利用と、対比的に語られることが多い。営利の出版社・書店と、図書館や大学、機関リポジトリなど。

だが、本当の対立軸は、あるいは、考えるべきは、公共性とは、みんなで共有すべき「Cultural Digital Heritage」とは何か、どうあるべきか、という視点からの議論ではないだろうか。

営利・非営利という対立軸から、こぼれてしまうのが、NPOという存在。利益をあげてもよいが、それを自己目的化してはいけない、というもの。その継続的存在のために、経費は必要。

「公表したものは共有財産」という方向の先には、「公共性」とは何か、という問題がよこたわっているように思える。いや、そのはずである。「公共性」という問題こそ、みんなで考える問題であるはずである。だれかえらいセンセイにきめてもらうことでも、政治家にまかせることでもない。

そして、これは、WEB上の集合知のあり方とも、関連してくる。

余談
Twitterでつぶやいて、考えるヒントをひろってきて整理して、ブログで、というサイクルが、定着するとうまくいきそうだ。

當山日出夫(とうやまひでお)

[ネット社会]
[デジタル]
[著作権]

コメント(全0件)
コメントをする


記事を書く
powered by ASAHIネット