2018-08-19 當山日出夫(とうやまひでお)
『半分、青い。』第20週「始めたい!」
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前回は、
やまもも書斎記 2018年8月12日
『半分、青い。』あれこれ「泣きたい!」
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この週は、鈴愛とその周囲の人びとの生活をじっくりと描いていた。
第一には、娘(カンちゃん)との関係。
鈴愛は、自分が漫画家であったことを娘に隠していた。それを律が、カンちゃんにばらしてしまうことになる。が、それをきっかけに、鈴愛は、カンちゃんに絵を描いてやったりするようになる。
このあたり、漫画家という過去を持った鈴愛が、どのように娘を育てていくことになるのか……これまでの自分の生き方に素直に、子どもに接していくことになるようである。
第二には、仙吉の死。
これまでにこのドラマで死んだのは、廉子だけだったように思うが、まさに廉子の死は、ナレ死であった。ナレーション自らが、自分の死を語っていた。が、仙吉の死については、一日をかけて、じっくりと描いていた。これまで朝ドラで、誰か登場人物の死を、これほどまでに丁寧に描いた作品は、あまりなかったかもしれない。
この時、ナレーション(廉子)が、岐阜方言になっていたのが印象的でもある。
第三には、新しい店。
生前の仙吉から、鈴愛は五平餅の特訓をうける。そして、念願のつくし食堂二号店を出す運びとなった。が、仙吉が考えたその店の名前は、カンちゃんだけが知っている。なんとか、カンちゃんから仙吉のことばを聞き出そうと苦労する、鈴愛たちである。
以上の三点ぐらいが、この週のみどころだろうか。
最後に、土曜日のラストで、律の妻、より子が登場してきた。鈴愛が、よりとまともに話すことになるのは、これが最初かもしれない。はるか以前に、大阪の家を訪ねていって、声を交わしたことがあったはずであるが、それ以来だろうか。
このより子をめぐって、これから律と鈴愛の関係はどうなるのだろうか。また、つくし食堂二号店の名前は。これは、次週の展開に待つことになるのだろう。
それから、脇役であるが、和子さんがよかった。病気である。これから先、長く生きられないかもしれない。一日一日を大事に生きている萩尾家の様子が心地よく描かれていた。
追記 2018-08-26
この続きは、
やまもも書斎記 2018年8月26日
『半分、青い。』あれこれ「生きたい!」
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