『鎌倉殿の13人』あれこれ「理想の結婚」
2022-09-06


2022年9月6日 當山日出夫

『鎌倉殿の13人』第34回「理想の結婚」
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前回は、
やまもも書斎記 2022年8月30日
『鎌倉殿の13人』あれこれ「修善寺」
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この回の一番のポイントというべきは、はじまりの方であった実朝への講釈。武芸、学問、いろいろあるなかで、なんでこんなことを思ったのが、三浦義村による、女との別れ方についての講釈。これが、この回の全体にわたって、じわりと効いてきている。

実朝の結婚。あからさまな政略結婚なのだが、この時代、こんなものなのであると思えばそれまでである。だが、これが、後の承久の乱の伏線になっているということはある。それにしても、後鳥羽院は、鎌倉武士を田舎者と見下している。特に、北条のことが嫌いである。このあたりが、承久の乱へとつながっていくことになるのだろう。

義時の新しい妻。これも政略結婚にはちがいなかろう。鎌倉殿の御家人の結束のためにであると理解できる。問題は、その女性である。どんな人物が見極める役目になったのが、八田。しかし、その目は節穴であったかもしれない。どうやら、義時は、女性としてはハズレを選んでしまったかもしれない。(少なくともキノコが好きな女性であれば、まだ良かったのだろうが。)

実朝は、まだ歌を読んではいない。歌人としての実朝は、どのようにして生まれることになるのだろうか。このあたりが、今後の展開として気になるところである。次回以降を楽しみに見ることにしよう。

2022年9月5日記

追記 2022年9月13日
この続きは、
やまもも書斎記 2022年9月13日
『鎌倉殿の13人』あれこれ「苦い盃」
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[テレビ]

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