2023年9月8日 當山日出夫
この回は、歴博。
あつかっていたのは、葬礼についての研究。それから年輪年代学。
葬式にかんする風習は、宗教、宗派によって違うところもあるが、それ以上に地域による違いもある。また、歴史的にも変化していく。
興味深かったのは遺影である。今の葬儀では、遺影を飾ることは当たり前になってきているが、これも歴史的にたどれば、そう古いものではない。そもそも写真というものがなければ、遺影という発想も生まれない。その遺影に何をこめるかは、人びとの葬式における意識とともに変わってきているといえるだろう。
年輪年代学は、日本が世界に誇ることのできる研究分野である。その年輪年代学において、太陽フレアの歴史的研究が可能になっていることはとても興味深い。
歴博は、最近では、歴史をジェンダーの観点から考える企画をおこなっていたりしている。意欲的な研究活動をしている機関である。
2023年9月7日記
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