2023年9月22日 當山日出夫
ザ・バックヤード 東洋文庫
東洋文庫は、私の勉強してきた領域とかなりかかわりのある施設である。
これのもとは、岩崎家がモリソン文庫を入手したところから始まる。このあたりのことは、古典籍の勉強をしている人間なら、たいてい知っていることになるかと思う。たしかに、和漢洋の東洋学にかんする書物のコレクション、あるいは、東洋学の研究機関としては、世界有数の施設である。
番組では、一般に分かりやすい書物を見せていたと思うが、専門的にはもっと貴重で面白いものがたくさんある。
後半に登場していた、紙をマイクロスコープで拡大して研究する手法。これは、近年になってから非常にさかんになった研究方法である。紙(料紙)を研究することによって、その書物の成立、来歴に新たな光をあてることができるようになった。まさに、これからの研究分野である。
2023年9月21日記
セコメントをする