2024年3月6日 當山日出夫
ブラタモリ 正倉院
正倉院というと、むかし学生のときに聞いた益田勝実先生の話を思い出す。大学院のとき、非常勤で三田に教えに来ておられた。
正倉院の文書などの流出のこと、塵芥を棄てずに残して調査の対象となっていること、このようなことを聞いたのを憶えている。
校倉造りについてのそれまでの通説とは異なり、宝物を守ってきたのは、木製の櫃のおかげであるというのは、今では常識的なことかと思う。
ただ、この放送のなかで出てこなかったこととしては、文書……いわゆる正倉院文書のことがある。それから、聖教(昔の仏教のお経の写本)のことも重要である。聖語蔵のことについては触れていなかった。そういえば、正倉院文書も影印本が出たとき買ったのだが、今では書庫にしまいこんだままである。それも、今では、正倉院事務所のHPで画像データベースとして見られるようになっている。時代が変わったものである。
秋の正倉院展は、このごろは行っていない。とにかく人が多いところに出るのが嫌になってきた。正倉院展は、基本的には、制度としては曝涼の位置づけであるはずである。
2024年3月4日記
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