2024年3月7日 當山日出夫
100分de名著forユース (1) 学び続けることの意味 シュリーマン「古代への情熱」
『古代への情熱』は昔読んだ。しかし、昔すぎていつのことだったかまったく憶えていない。
かろうじて憶えていることは、シュリーマンは語学の才があったということ。それから、結果的にはということになるが、自分で自分のパトロンをやった人物、このように感じたのは憶えている。とにかく商才があり金儲けをした。その財産を考古学のためにつかった。まあ、確かに自分の夢にむかってつきすすんだ人生であるとはいえる。
今の若い人たちはどう読むだろうか。ひたすら夢の実現に向かっていく姿として見るだろうか、あるいは、その夢を実現するための計画を着実に実行する(財産をきずく)という面から見ることになるだろうか。少なくとも、夢にあこがれるだけではなく、それを実現するにはどうすればいいかという判断と実行力もあることになる。
ただ、ホメロスの詩をギリシャ語で朗唱することの意味、その身体感覚から得るもの、というあたりは確かにそのとおりかなと思う。
2024年3月5日記
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