2024年4月19日 當山日出夫
ドキュメント20min. Diaa’s Diary
イスラエルのガザ侵攻についてテレビで見ることは多いのだが、これは一つの番組の作り方であるということを感じる。そして、基本的に、NHKはイスラエルよりの立場で報道するが、ここでは、ガザの人びとの日常的な視点にたって番組を作ってある。
基本は、ガザの現地で撮影したスマートフォンの映像を編集したものである。その日々の生活のリアルな様子が映し出されている。スマートフォンの普及によって、戦争のリアルタイム実況というような状況になってきている。この状況の変化についていけていないのが、あるいは既存のマスメディアかもしれない。
ガザの普通の人びとの考えていることと、ハマスの考えていることと、周辺のアラブ諸国の考えていること、必ずしも一致しているということではないだろう。一方的にイスラエルを非難するばかりでは、議論が先にすすまないと思う。確かにイスラエルに対して攻撃を止めるように求めることは、必要なことではある。逆に、イスラエル擁護の立場だけでも、全体像が見えてこない。
軍事的、政治的、歴史的な議論も重要であるが、一方で、現地の人びとの生活の感覚がどんなものであるか、これがまず多くの人びとに知られるべきことであると思っている。
2024年4月16日記
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