「太平洋戦争 日米プロパガンダ戦」
2024-08-29


「東京ローズ」という名前を憶えたのは、いつごろのことだったろうか。高校生か、大学生ぐらいのときには、知っていたように憶えている。その「東京ローズ」の一人であった、アイバ・トグリ・ダキノの姿をはっきりそれと認識して見たのは初めてかもしれない。数奇な運命をたどった女性であるが、私もこの年になって、このような人のことを見ても、まあ人生とはこんなもんだよな、と思うようになってきた。

戦時中の日本放送協会がどのような放送をしていたのか、ということはかなり明らかになってきていることの一つだろうと思う。海外の放送の傍受もしていた。(これは、去年『アナウンサーたちの戦争』で描いていた。このときは、「東京ローズ」のことは出てきていなかったし、海外向けにどのような放送をしていたかは省略されていた。)

太平洋戦争中のアメリカが日本をどのように見ていたか。プロパガンダ映画で知ることのできるのは、その一面であることも重要だろう。実際には、語学将校を養成し、日本について研究もしている。その一つの成果が『菊と刀』である。私が、この本を読んだのは、中学二年のときであったと、これははっきりと記憶している。もし、この本を読んでいなければ、私の人生も変わったものになっていたかもしれないと、思うことがある。

2024年8月27日記

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