未来予測反省会「空飛ぶクルマで自由に移動できる」
2025-01-02


2025年1月2日 當山日出夫

未来予測反省会 「空飛ぶクルマで自由に移動できる」

今年の八月の放送。録画したままHDに残っていたのだが、再放送があるので、それも録画しておいて見た。

「空飛ぶクルマ」というのが、きちんとした名称であるということは知らなかった。「車」ではなく「クルマ」でなければならないらしい。

番組の始まりで、映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のことが出てきていた。今の人向けには、こうなのだろう。でも、一〇年ほど前のことになるが、ちょうど、その「バック・トゥ・ザ・フューチャー」の日のとき、大学の授業の始まりのときに、今日はバック・トゥ・ザ・フューチャーの日ですね、と言ってみたのだが、数十人いた学生は、無反応だった。

私にとって、空飛ぶクルマというと、子どものときに見た、『鉄腕アトム』のTVアニメ版のイメージで考えることになる。このあたりは、世代差というものがあるだろう。

技術的には、もうあまり困難はない、というところまで来ていると言っていいだろうか。課題としては、空のどこを飛ぶことになるの、そのルートの設定や選択、誰がどのようにコントロールすることになるのか、管制の問題、といことになるかと思う。そして、最大の難関は、(日本においては)法的な壁だろう。国土交通省や経済産業省や警察などが、はたしてすんなり製造と運行を許可するだろうか。(番組では、このようなことは言っていなかったけれども。)

ただ、ある程度の重さのものを運ぶことが現実に可能になれば、これは、軍事目的には十分使えるものとして、開発される可能性はある。ロボット兵器、無人ドローン兵器、という時代になったとしても(現実にはすでにそうなっているが)、実際に人間が乗って操縦できる機種は、やはり有った方がいいのかもしれない。

関西万博では、空飛ぶクルマに乗れる……というような触れ込みを、かつて開催する側では言っていたかと記憶するのだが、実際には、デモ飛行ができればいいという程度のことになるらしい。まあ、そもそも、万博にはほとんど興味もないし、まったく行ってみようという気もないのだけれど。

番組のなかでちらっと言っていたことだが、自動車は、人間に自動車を運転する楽しさを与えてくれた。これは、実は重要なポイントかもしれない。近い将来、EVの時代になるとしても、運転していてつまらない自動車には乗りたくない。しかし、その前に、自分で運転することはもう辞めてしまうかもしれないが。

2024年12月29日記
[テレビ]

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