2025年2月8日 當山日出夫
サイエンスZERO “生態系が始まる大地” 密着!西之島・生物調査
西之島についての番組は、見つけたら見るようにしている。この島のことが、このような番組で、ほぼ同時期に見られるというのは、やはり幸運であったというべきだろう。
絶海の孤島で、生態系を作るのは、まず鳥になる(らしい)。そして、その次に昆虫がやってくる。登場していたのは、ハサミムシである。このような昆虫が、土を作ることになる。
また、カニ(スナガニ)も来ていた。番組のなかでは、これは小笠原にはいない種類とあったのだが、では、どうやって来たのだろうか。
西之島についての番組はいくつか見てきているのだが、気になるのは、周囲の海流のことである。小笠原の近くだから、黒潮の流れはあると思っているのだが、この海流の影響はどのように考えることになるのだろうか。これは、海中や海底の調査などをふまえてのことになるだろう。
生態系というのは、積み重なって増えていくという単純なものではなく、ある種の生物が絶滅したりして、入れ替わりながら出来上がっていくものである、ということは、面白い。誤解かもしれないが、生物の生存競争のダイナミズムということになるのだろうが。
こういう調査に参加して、わくわくしている研究者の姿というのは、とてもいいものだと思う。こういう人がいないと、サイエンスのみならず、学問はなりたたない。
2025年2月3日記
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