『八重の桜』「いつの日も花は咲く」
2026-03-23


2026年3月23日 當山日出夫

『八重の桜』「いつの日も花は咲く」

最終回である。

日清戦争のとき、赤十字の看護婦としてのことと、その後、茶道にしたしんだことを、まとめてあった。そして、フィナーレということになっていた。

この回を見て、これは『坂の上の雲』の映像を使っているな、というところがあった。『坂の上の雲』とか、大河ドラマのシーン(多くは合戦シーン)が、他の番組で使用されていることは、たまにある。私が気のついているところだと、「英雄たちの選択」でよく使っている。

明治の時代の赤十字の看護婦の話しなのだが、この時代の看護の仕事とはどんなものだったかと思うことはある。『風、薫る』は、どうなるだろうか。

『八重の桜』を再放送で順番に見てきて思うこととしては……前半は、かなり面白かったが、後半、京都になってからあまり面白くなくなった。はっきりいうと、新島襄を理想的な人間に描きすぎたということがある。新島襄が良い人であっても、それはそれで全然かまわないことなのだが、それに加えて、主人公の八重が存在すると、ドラマの中が、良い人だらけという感じになってしまう。また、覚馬も良い人である。世の中、そんなに良い人ばかりではない。不完全な人間があつまっていろんなことがあるから、ドラマになるのである。京都編で一番面白かったのは、時栄の一件である。

幕末から維新のドラマとして、会津に焦点をあてて作ったということは、企画としては非常に良かったと思える。だが、そうはいっても、通常の知識として、その敵となった薩長の側の視点ももちこまなければならないわけで、全体として、ここをどうまとめて描くかというところで、無理があったかとも感じる。

といって、山田風太郎のように明治という時代を描くことも難しいことだったかと思う。

さて、次は、『太平記』である。一通りの知識は持っているつもりだし、岩波文庫版ぐらいは読んでいる。(国語学的にはとても面白い文献である。)原作は、吉川英治になるはずである。吉川英治を呼んでみようか、どうしようかというところである。

2026年3月22日記

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