『べらぼう』「(1)「ありがた山の寒がらす」」
2025-01-06


花魁たち遊女が食事をしている場面は、興味深かった。いったいどんなものを食べていたのだろうかということもあるが、みんなで集まって食事をしていたということだった。

死んだ遊女たちが、地面に横たわっていた。江戸時代の人間の死体処理として、こういう事例はどうだったのだろうか。身ぐるみ剥いで裸でというのは、ちょっと酷いと思うけれど。ドラマのなかでは、投げ込み寺、ということばは出てきていなかったが、最後の紀行のところで、浄閑寺のことをあつかっていた。

蔦重は階段をころげ落ちる。階段落ちがドラマのなかで出てくるのは、新撰組以外では珍しいかと感じる。

平賀源内(とおぼしき男性)が、トイレから出てきて、「屁」と言っていた。これは、平賀源内の『放屁論』につながるものということになるのだろう。

田沼意次は、国益、といっていたのだが、この時代に、国内の経済を国益という概念でとらえることがあったのだろうか。また、田沼意次は、吉原の、広報戦略、ブランディング戦略を考えろと、蔦重にいうのだが、まあ、たしかにその後の蔦重の活躍は、この方向でアイデアを出していくことになる。これが、もともとは田沼意次の発案にかかわること、というのがこのドラマの面白さになる、ということでいいのかと思う。(私は、これが、さほど面白いこととは思わないけれども。)

その他、いろいろとあるが、これぐらいにしておきたい。

2025年1月5日記

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[テレビ]

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