2025年5月2日 當山日出夫
よみがえる新日本紀行 「海峡夫婦ー関門海峡ー」
再放送である。2023年1月28日。オリジナルは、昭和49年(1974年)。
港の水先人は、ネクタイをしめて正装で船にのりこむ。使うことばは、英語である。これは、何か他の番組でも見たことだと憶えているのだが、今から半世紀ほど前の関門海峡でも、同じである。
沖仲仕ということばは、もう死語だろう。私の学生のころまでは、まだ使われていたことばである。港湾での荷役の労働者である。この沖仲仕の仕事が、女性が多く働いていたということは、知らなかった。てっきり男性の力仕事だというイメージで思っていたのだが。しかし、かつては、建築現場や炭坑などでも、女性の労働者が多くいたことはたしかなので、沖仲仕の仕事を女性がしていても、そうだったのだろうと思う。これは、毎日、職安(もうこのことばも今ではつかわないが)に行っての日雇い労働であった。
貨物船に船倉に入りこんで、スコップで穀物を運搬用のカゴ(?)に入れる。これも、今では、機械化、自動化されていることになるのだろう。また、コンテナ輸送が増えて、沖仲仕の仕事は無くなっていく。(そのかわりに、ガントリークレーンのオペレータがいて、トラックの運転手がいて、という時代になったことになる。)
番組の最後に、成人式に向かう娘さんの姿が映っていた。草履で、でこぼこの道を歩くのは難儀である。この娘さんも、今、もし存命なら、ちょうど私と同じぐらいの年である。孫の何人かがいてもいいかもしれない。その後、どうしたのだろうかと思って見ていた。
2025年4月30日記
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